2012年秋、東日本震災の被災地に慰問演奏のお話をいただきました。

震災以来、チャリティコンサートや、募金などの支援をさせていただいておりましたが、実際に被災地へ訪問する機会がとれずにいたところでしたので、すぐに、お受けさせていただくことになりました。

今回は、一緒に訪問していただいた、オカリナ愛好者の、勝尾恵理子さんのレポートをご紹介させていただきます。

こういった活動は、活動の源にもなる、とても大切な、意味のあることと思っています。

これからも、大事にしていきたいとおもいます。

 

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「みんなの家」オカリナ慰問レポート 

(開催日:2012年10月27日(土)) 

 

紅葉が始まりかけた頃、仙台の仮設住宅共同スペース、「みんなの家」にオカリナ慰問に行って来ました。参加者はオカリナduoうららの、NAO先生、AYA先生他、生徒さん(関根さん、伊藤さんと勝尾)の計5名。 

 

「みんなの家」は、仙台市宮城野区福田町1丁目南公園地内にある仮設住宅団地内に建設されたコミュニケーションスペース。建築家伊東豊雄氏らによる東北支援プロジェクトで2011年10月26日に完成。熊本県がくまもとアートポリスのコミッショナーである伊東豊雄氏の「東日本大震災の被災者に心が安らぐ居間のような、始原の建築を提供したい」との提案を受けて作られました。熊本県の建設業協会建築部会、木材協会連合会、建築士会、等が資材提供し、熊本産の杉の木の資材を熊本からトラックで運び込み、熊本の大工さんが現地で組み立てました。現地に足を運び、みんなの家を見学、住民の方とお話し、みんなの家にこもった多くの方の想い・コンセプトに感激したので、熊本の人たちのあたたかい想いがたくさんつまっているこの素敵な家でオカリナ慰問を出来たらいいなと強く思ったことがきっかけです。 

早速オカリナduoうららさんにご相談したところ、とても興味を持って下さり実現の運びとなりました。 

  

当初みんなの家で演奏をする予定でしたが、オカリナペイントのスペースの関係で、集会場に変更。

当日は、会場準備をしているうちにどんどん参加者が集まって来ました。

オカリナコンサートは、仙台ゆかりの「荒城の月」、ジブリ・ディズニーの曲、秋の唄メロディーを入れて計14曲と盛りだくさん。参加者の皆さんの合唱で「ふるさと」も演奏しました。演奏の合間、先生方のトークも心がこもっていらっしゃいました。思わず涙ぐんでおられたAYA先生が印象的でした。

 

最初参加者の皆さんは緊張した表情でしたが、途中見回りの若いお巡りさん2名が入って来たあたりから笑いが起こり、オカリナレッスン、オカリナペイントの頃には童心に戻った無邪気な笑顔に変わっていました。NAO先生、AYA先生の素朴なお人柄、心のこもったオカリナ演奏、おしゃべり、笑顔が皆さんの心を開いたようです。

オカリナペイントに入る前に、参加者の皆さんとみんなの家前でオカリナを持って記念撮影。皆さん、嬉しそうな素晴らしい笑顔に変わっていました。この表情の変化が感動的でした。

 

オカリナペイントでは、先生方のサインを絵柄としてねだる方もいらっしゃいました。皆さん、それぞれ色とりどりの素敵なマイオカリナを制作。その間関根さんがオカリナ演歌メロディーをバックグラウンドミュージックとして演奏。先生方からは参加者全員に先生方のオカリナCD「生活の中に音楽を」を、またみんなの家に先生方のCD「その勇気を忘れないで」とオカリナ曲集をプレゼント。皆さん、「皆でぜひオカリナ勉強会開かなくては」と意欲的でした。

感激したおばあちゃんが両手いっぱい手作りアクセサリーを持ってきて、笑顔でNAO先生、AYA先生に渡し、まるで孫娘に対するように心のこもったプレゼントをしている姿が印象的でした。

最後に皆さんとお茶、おしゃべりを楽しみました。入れていただいたお茶とお菓子がすごく美味しかったです。

 

オカリナを通し被災地の方との心の交流が出来て素敵な幸せなひとときを過ごすことが出来ました。先生方は、早くも次は岩手、福島慰問だと意欲的でした。

お忙しいスケジュールの中、被災地オカリナ慰問の夢実現にご協力下さったNAO先生、AYA先生に心から感謝です。

 

勝尾 恵理子

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